建て直しは十分可能。優勝の可能性もまだ残されている
29日付のキッカー紙も似たような特集を組んだが、指摘することは先の2紙と概ね変わらない。キッカー紙は加えて「ロイスやムヒタリアンが持ち込むことの出来たドリブルや素早い加速」による「テンポの欠如」を指摘している。
これらドイツメディアによる分析をもとに「どのくらいクロップは危機の中にはまり込んでいるのか?」ということを考えてみると、首までどっぷりと浸かって抜け出せないものではないように思われる。
つまらないミスへの対策については、早速取りかかることの出来るものであるし、怪我人の復帰や新加入選手に対する戦術の浸透については、ある程度の時間を要すれば、解決出来ないことではない。
28日付のビルト日曜版でも掲載された「(現状について)一月は続きうるだろう」というシャルケ戦のクロップのコメントをキッカー紙も引用したが、何よりクロップ自身が上記のことを意識しているのだろう。
キッカー紙は、今シーズン及び過去4シーズンに渡る6試合を終えた段階でのバイエルンとドルトムントの勝ち点差と、そのシーズンの優勝チームについてのデータを記載した。その中で、目を引くのは11/12シーズンである。
6試合を終えてバイエルンは勝ち点15、ドルトムントは勝ち点7で、その差マイナス8ポイントだったが、最終的にはドルトムントが優勝している。
今シーズンは6試合を終えてバイエルンが勝ち点14、ドルトムントが勝ち点7となっている。勝ち点差はマイナス7で、11/12シーズンと比べて、わずかではあるが1少ない。
シーズンは長い。優勝の可能性はまだ残されているのである。
【了】
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