攻撃重視のシステムに変更も結果は1-1
昇格組を相手に2試合連続のドロー。開幕2連勝でスタートしたミランだったが、ここに来て苦しい戦いが続いている。
フィリッポ・インザーギ監督は、ここまで4試合ではナイジェル・デ・ヨングをアンカーに置いた4-1-2-3でスタートしてきたが、この試合では4-2-3-1のシステムをスタートから採用。フェルナンド・トーレスをトップに、右から本田、メネズ、ボナヴェントゥーラが2列目を形成した。
この選択は、対戦相手となるチェゼーナのスタイルを見てのことだろう。「Who Scored.com」のレポートによると、チェゼーナのストロングポイントは「ロングショットを狙う」「ボール奪取能力が高い」こと。逆にウィークポイントは主に「ポゼッション能力」「危険地帯での危機回避能力」となっている。
つまり、チェゼーナに勝つための最も有効な方法は“自らがボールキープをして常にチェゼーナ陣内でボールを動かすこと”となる。
しかし、ミランが採用してきた4-1-2-3システムの主な狙いはカウンター。同じく「Who Scored.com」のレポートによると、ミランの主なストロングポイントは「カウンターアタック」や「ボール奪取能力」。
プレースタイルは「ロングボール」や「自陣でのプレー」、そして「攻撃的な相手への対応」となっており、ここまではチェゼーナとほぼ変わらないスタイルで戦ってきたことになる。
そのため、前節エンポリ戦の途中からスイッチして攻撃面での有効性を示した4-2-3-1システムを採用し、トップ下に入ったメネズの積極的な動きや本田とのポジションチェンジによって相手DFを引きはがす狙いを持って試合に臨んだ。