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日本代表 10年前

「ありがたい」「ラッキー」「生贄に過ぎない」。日韓戦を前に韓国メディアは圧倒的有利の論調。選手には大きな重圧も

text by 呉承鎬 photo by Getty Images

高まる注目と勝利への期待。韓国には大きなプレッシャー

 とはいえ、通算戦績はあくまで過去の結果に過ぎない。今大会に臨む日本代表を韓国メディアはどう評価しているのだろうか。

 それを知るためには、『スポーツ朝鮮』の「日本サッカー電撃解剖」という記事が参考になるだろう。ここでは日本の戦力分析が論じられており、警戒すべき選手として攻撃陣からは中島翔哉、守備陣からは植田直通の名が挙げられた。

 しかし、「全体的に日本からは強い印象を受けない。相手のスピーディーなカウンターに当惑する姿をしばしば見せており、決定力も満足できる水準ではない。

(パレスチナ戦では)ストライカーの鈴木武蔵の破壊力が落ちており、頻繁にオフサイドトラップにかかっていた。さらにセットプレーでも、これといった威力を見せていない」と酷評。一言で、「韓国の相手ではない」といったところだろうか。

日韓戦に臨む両国の立場の違いを強調しているのは、『sportalkorea』だ。

「失うもののない日本、それが負担の韓国」という記事では、21歳以下の選手で臨む日本に比べて、「韓国は今大会で28年ぶりの金メダルを狙っている。ホームで行なわれるだけに、ファンの期待も大きい。

 そのために、ソン・フンミンを除く23歳以下の選手のなかから、最高の人材をすべて集めた。さらにオーバーエイジ3人まで起用している」と力説。

「日本としては、負けても失うものはない。むしろ、敵地で韓国に勝てれば期待以上の収穫を収めたことになる」と論じている。ただでさえ負けられない日韓戦だが、韓国にはさらなるプレッシャーがかかっているというわけだ。

 韓国のネットユーザーからは、「韓日戦の勝利は優勝ほどの意味を持つ」「ロンドン五輪のように潰してしまえ」「韓日戦はたとえジャンケンでも勝たなくてはならない」との声も上がっており、注目は高まるばかり。どんな結果であれ、〝激戦〟になることだけは間違いなさそうだ。

【了】

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