サッカーは世界をつなぐ、もっとも手っ取り早く確実なメディア
その後、確かに建設ラッシュのペースは落ちたものの、今なお大型建設が続けられている背景には、ドバイを中心とした周辺地域は、もともとは東西交易の要衝の地として数千年にわたって栄えてきたという歴史があるからだ。
FIFAによると、自らがプレーを楽しむサッカー人口は、世界に3億人。一般のファンは10億人に達するという。
サッカーは、世界をつなぐ、もっとも手っ取り早く確実なメディアとも言えよう。そして物理的に世界をつなぐ最速手段は、まぎれもなく航空事業である。
そうしたことからも、政府が後ろ盾になった中東航空各社は、潤沢なオイルマネーを背景に、ただ単に金をばらまいているのではなく、サッカーを筆頭にスポーツ・マーケティングに積極的に身を乗り出すことによって、自国を盛り上げたいという戦略がある。
ヘディングで相手に競り勝つには、身長差や跳躍力よりも、ポジションの取り方と飛ぶタイミングが大事だという。
エミレーツは、今まで素晴らしいポジショニングを披露してきたが、競合2社を含めた彼らが今後、どんな策を仕掛けてくるのか、そのタイミングについても大いに気になるところだ。