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ユナイテッドはシボレーと年間約86億円の超大型契約
とにかく、でかい。
エミレーツ航空のベースキャンプでもある、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ国際空港に降り立ったときの印象だ。
しかもこの空港は、日本のお家芸を奪うかのように24時間営業のため、いつ訪れても航空機のジェットエンジンが爆音を轟かせ、人が絶え間なく行き来している。
日本国内でも、今やエミレーツの名を知らない人は少ないだろう。
ACミランの本田圭佑が着ているロッソネロ(ミランのユニフォームの愛称。イタリア語で赤黒の意味)もそうだし、日本でもすっかりお馴染みとなったレアル・マドリーのクリスティアーノ・ロナウドが身にまとっているユニフォームにも『fly emirates』の文字が輝いている。
クラブ経営の収益源は、大きく分けて3つ。その1つがコマーシャル収入で、スポンサーシップ、ライセンス契約、グッズ販売などを積み上げたもの。
スポンサーシップのなかで、もっとも大きな比重を占めるのが、公式ユニフォーム(英語では、シャツあるいはジャージと言う)の胸の中央部分に書かれたスポンサー名と、シャツそのものを提供するメーカーのロゴである。
今回は、その2つのうち、スポンサー名(以下、胸スポンサー)に的を絞り、またクラブ側からの視点ではなく、どちらかというとスポンサー企業側に立った考察をしてみたいと思う。
胸スポンサーシップの金額上位5チームは、表の通りである。
前回までは、リーグ別に考察することが多かったが、コマーシャル収入に関しては、協会が大きく関与する分野でもなく、プレミアリーグやブンデスリーガの放映権収入のようにリーグが一括管理しているわけでもなく、チーム別に見ることが多くなる。