日本のスカウトも目を光らせる。日本代表の可能性も
一方で、日本代表への道が閉ざされているのかというと、決してそうではない。タイでのU-16選手権の大会期間中には、カレッティのパフォーマンスをチェックする日本サッカー関係者の姿がスタンドに見られたとも聞く。
日本で放映された日豪戦の試合中継での露出、そして彼の存在を日本にアピールすることになるこの原稿も含めて、日本の血を引く「加藤カレッティ丈」の存在は、確実に日本サッカー界のスカウティングのレーダー射程内に入ってくる。
この豪州育ちのMFが、このまま順調に成長を見せれば、将来的に1歳年長のサイ・ゴダードと共にサムライ・ブルーに身を包んで日本代表の中盤を支えることが実現する可能性もゼロでは無い。
いずれにしても、将来的にカレッティの日豪両国のいずれかのフル代表選出が実現すれば、非常にエキサイティングなニュースであることには違いない。果たして、日豪両国の血を引く“あしたのジョー”は、何色のガウン、いや、ジャージーを纏うことになるのだろうか。
日豪両国のいずれかの将来を背負うであろう「加藤カレッティ丈」、この名前を、ぜひ覚えておいていただきたい。
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