目標はあくまで欧州移籍。将来は豪代表を選択?
カレッティ個人のキャリアの近未来の大目標は、国内最高峰のAリーグではなく、あくまでも「欧州移籍」にある。その意味でも、ユース世代の“国際見本市”とも言われるU-17W杯出場の権利を得たことは非常に大きな意味を持つ。
同大会で、ジョーイズの中心選手として世界中からの多くのスカウトの眼に留まる活躍を見せ、なるべく早くに欧州のクラブに移籍する機会を得る――これが、現時点で描くキャリア・パスだ。
カレッティが、豪州の各世代の代表としてキャリアを高めていくなかで、将来的な日本代表選出の可能性は残るのだろうか。そこが、日本人としてはどうしても気になるところ。アンダー世代とはいえど、キャプテンに選ばれたことで元来、真面目な性格の彼が国を背負うという意識を強く持つようになったことは間違いない。
このまま、ジョーイズからヤング・サッカルーズ(ユース代表)、オリルーズ(五輪代表)を経て、サッカルーズとキャリアを積んでいくと考えるのが、一番自然であろう。
80年代から90年代にかけてのサッカルーズでは、代表キャップ79試合を誇るアラン・デービッドソンという名DFが活躍した。日本ではほとんど知られていないが、このデビッドソンも母親が日本人の日本の血を引く日系選手だった。
カレッティが、デビッドソンとその息子で現代表のジェイソン・デビッドソン(WBA)に続く日系オーストラリア人選手として、サッカルーズのグリーン&ゴールドのユニフォームを身にまとうことになるのだろうか。
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