先制点を奪われ退場者も出すなど完敗だった前節
「首位で調子のいい相手に対して、先にゴールを奪われると後手の対応になる。先制点は大きかったと思う」(大谷)
「ああいうサッカーをする相手に先制点を奪われると後手に回る戦い方になってしまうので、それがキーポイントになってしまった」(菅野)
前節の浦和レッズ戦、キャプテンの大谷秀和もGKの菅野孝憲も、先に得点を奪われたことを悔いた。
この試合、柏レイソルは1-3で敗れた。2点を先制される中、前半のうちに1点を返したまでは良かった。しかし後半早々に菅野がPA内で相手を倒すと、このプレーで2枚目のイエローカードを受けて退場。そしてこのPKも決められ、リードを広げられただけでなく数的不利での戦いを余儀無くされた。
柏の戦い方は明確だった。攻撃時は3-4-3で、守備になるとシャドーとウィングバックが下がって5-4-1に変化。守備時にしっかりラインを敷くことをネルシーニョ監督は求めた。
「うちの中盤の4枚が相手に自陣でスペースを与えないように対応することを選手とプランニングしてきました」
相手が後ろで回していても無闇に奪いには行かず、自陣のスペースを埋めることを優先する。しかし先制されて迎えた28分、浦和の前線3人の巧みなコンビネーションから2点目を奪われてしまう。
柏の人数は足りていたが、ゴールを決めた浦和・柏木陽介にはふたりで対応に行ったが止められなかった。
1失点目も含めて、「局面のところでやられてしまって選手たちの中で響いてしまったと思います」とネルシーニョ監督は振り返る。
2点差となり、浦和も無理に攻めて来なくなった。柏もラインを崩してまで取りに行こうとはしなかったが、大谷はボール奪取への意欲を持っていた。
「2点を失ってからはボールを奪わないといけなかった。僕とバラ(茨田)のところが人についていない時間帯が多かったので、相手が3バックで中盤がいなくなった時にもう少しバラと話をしながら那須さんのところだったり、阿部さんのところにボールを奪いに行こうとしていたんですけど」
しかし、監督のプランは違った。