4得点を奪って決勝Tへ
人種差別という人道に外れた行為は永遠に無くならないのだろうか?
先日、2部ボルトンのサポーターが人種差別行為で逮捕される事件が起こったイングランドで再び同様の事件が発生。今シーズン、ACミランからリヴァプールに移籍してプレミアリーグに復帰したFWマリオ・バロテッリがツイッター上で差別的な攻撃を受けた。
バロテッリは、マンチェスター・ユナイテッドがレスターに3-5で敗れた後、自身のツイッターに「マンU…(笑)」というツイートを投稿。複数のアカウントからFワードや黒人を差別するNワードのほか「モンキー」といったリプライがされ、中には「バナナを食べてエボラになれ、汚い猿め」といったものもあった。
もちろん、元マンチェスター・シティで現リヴァプールというユナイテッドにとって生粋のライバルクラブに所属しているとは言え、このツイートはユナイテッドファンの感情を逆撫でする軽率なものだ。
しかし、このツイートに対する反応は明確な人種差別であり、またバロテッリには全く無関係のエボラ出血熱についても絡めるさらに酷いものである。投稿したアカウントはユナイテッドのファンと思われるものもあるが、その一部は既に閉鎖されているという。
イギリスの放送局「I TV」電子版によれば、バロテッリはこれまで何度も人種差別の被害に遭っており、GQのインタビューにおいて「彼らは白くない人々に会う事に慣れていない。彼らにとって差別は異常行為ではなく通常のものなんだろう」と差別行為への嫌悪感を語っている。
「俺だって今まで多くの間違いを犯してきた。しかし、それと差別は全く別だ。嫉妬心は恐ろしいもので、小さな嫉妬心が集まれば大きな怒りになる。そして、それは明白な人種主義だ」
近年、人種差別への意識は日本を含めて急速に高まりつつあるが、根絶には程遠い状況と言える。今後、世界中の人々が平等に暮らせる日は来るのだろうか?
【了】