決勝点は岡崎。香川は敗戦にも次戦を見据える
マインツの守備が良かったこともあって、後半に入ってもドルトムントは局面を打開出来なかった。代わらず香川は広く動く。
52分、ベンダーとヨジッチのダブルボランチの傍まで降りてきてボールを受ける。
58分、ボックスの手前でラモスがボールを受けて、前を向く香川へとパスを送る。香川は精力的な姿を見せ続けたが、対マインツ戦では決定的な仕事をすることは出来なかった。
65分、香川はムヒタリヤンと途中交代となった。
66分、岡崎がゴールを決める。ドルトムントを相手に持ちこたえ続け、沸騰寸前だったアレーナが赤く爆発する。
試合の後で、岡崎は言う。
「まあ、真司もね、何か、これからかなあって感じはしましたけど。期待というか、もっと怖い選手だと思うし。あまり僕はこういうことを言いたくないですけど、もっと良くなるんじゃないかなあって思っています」
マインツは74分にギンターのオウン・ゴールによってさらに追加点を挙げ、ドルトムントは0-2のスコアで敗北を喫することとなった。
敗戦の後で、香川が言う。
「今日は、感覚的には良かったんで、それを継続してやりたかったですけど、相手も守備力固かったですし、そういう意味ではなかなか難しかったですね。
負けましたけど、もっともっと良くなると思っているし、自分のコンデションもそうですし、この負けをしっかりね、活かすためにも次の試合が大事ですし、今、本当に、次の試合に向けてどんどんもっとやって行きたいと思います」
香川がミックスゾーンを後にした時、コーファス・アレーナには深い雨が降り注いでいた。
再びBVBの一員となった香川の、本当の戦いはここからだ。
【了】