トップ下で先発もボールが入らず。歯痒い印象の残る香川
フライブルク戦では戦列なイメージを観る者に焼き付けた香川だが、マインツを相手にしては歯痒さの残る試合となった。
トップ下で先発出場した香川は、守備時には4-4-2の形の中でラモスと前の2枚を形成し、ファースト・ディフェンダーとしての役目を忠実にこなした。香川がマインツのCBハラにプレスを仕掛けて、続いてラモスがボランチのガイスをチェックする、といったように。
攻撃時にはトップ下のプレイヤーとしてボールを受けようと中盤を広く動き回ったが、20分を過ぎても香川に上手い形でボールが入らない。ソクラティスの意図と香川の呼吸が合わないところもあった。マインツの低く構えた手堅い守備もあって、ドルトムントはなかなか攻撃を組み立てられずにいた。
それでも香川は味方とポジション・チェンジをしながら、局面を打開しようとする。
33分、香川が右サイドのピシュチェクへと叩いて、中央へとドリブルするピシュチェクからまた貰おうと、前へと飛び出す。
38分、ボックスの手前でオバメヤンがボールを持つと、ピシュチェク、ラモスとともに香川も前へと走った。0-0のスコアで、前半を折り返す。
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