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なでしこジャパン、二桁得点でヨルダンに快勝も攻守の精度向上は不可欠

text by 編集部

大量得点で今大会初勝利

 なでしこジャパンは18日、アジア大会グループリーグ第2戦でヨルダンと対戦した。

 初戦はスコアレスドローに終わったなでしこジャパン。攻撃が噛み合わず、時折鋭いカウンターを浴びるなど攻守に課題が残った。

 木龍七瀬、吉良知夏などメンバーを入れ替えたこの日は、立ち上がりから相手を押し込む。すると前半4分、左SBの臼井理恵のフィードに抜け出した川澄奈穂美が落ち着いて決め、なでしこジャパンが先制した。

 得点シーンと同じように、なでしこジャパンは前線に長いボールを送り込む回数が多い。相手の守備に激しさがなく、前線の選手へ簡単にボールが通る。

 11分には川澄のクロスに菅澤優衣香が頭で合わせて2-0とする。ヨルダンの枚数は揃っていたが、菅澤がほぼフリーでヘディングシュートを放った。

 その後もハーフコートで試合を進めるなでしこが、19分に3点目を挙げる。宮間あやのCKに阪口夢穂がヘディングゴールを決めてリードを広げた。2点目の菅澤のように、阪口もほとんど駆け引きすることなく飛ぶことができた。

 32分、PA内の混戦から阪口がこの日2点目を左足で叩き込んで4-0。

 36分に相手のオウンゴール、39分と41分に菅澤がハットトリック、44分にはチャンスを逸していた吉良にも得点が生まれ、前半だけで8点を奪った。

 後半4分にこぼれ球を吉良が押し込む。15分にはクロスボールに宮間がダイビングヘッドで決めて10得点の大台に乗せた。

 20分には岩清水梓が途中出場。今後に向けてコンディションを上げていく意味でも、ここで実戦復帰できたのは大きい。

 27分にはCKから阪口が頭で得点。ファーサイドに逃げる動きからネット揺らし、ハットトリック達成。

 そして、34分に川澄が決めて試合を締めくくった。

 ゴールラッシュで今大会初勝利を手にしたものの、相手のマークが甘いため決定機そのものがかなり多かった。二桁得点を奪ったが、決めるべきシーンは他にもあった。跳ね返りを押し込む得点もあったが、毎回自分たちにボールが来るわけではない。

 守備でもこの日は問題にならなかったが、強豪を相手にした時のことを考えると手放しでは喜べない。

 攻守の精度は引き続き高めていかなければならない。

【了】

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