評価急上昇の武藤。アギーレジャパンの象徴となるか
WG:武藤嘉紀◎ 本田圭佑△ 柿谷曜一朗×
今回のアギーレ初陣2連戦の主役は、何と言っても武藤だろう。2試合ともに途中出場だったものの、日本人FW離れした積極性を披露。ウルグアイ戦ではバー直撃の惜しいシュートを放ち、ベネズエラ戦では見事な先制ゴールを決めた。
アギーレ監督も、自ら招集してデビューさせた選手の活躍には心を躍らせたはず。新たにスタートした自身のチームの象徴として今後も愛情を降り注いでく可能性は高い。
一貫してキャプテンマークを巻いた本田は、プレーの面で存在感を発揮することは出来なかった。ミランでは同じく右ウイングで存在感を高めているが、これは周囲との連係が向上したことが大きい。
同じポジションでの起用とは言え、代表は練習時間も少なく、選手も毎回同じではない。代表の右ウイングで本田が力を発揮するには相当な時間と辛抱が必要となるだろう。中央での起用ならより早く機能する可能性が高い。
2試合ともに左サイドでの起用となった柿谷は、評価を高めるほどのインパクトを残せず。むしろ、期待値が高いだけに不満の残る内容と言えるだろう。10月の2戦では勝負を決める存在となれることを証明しなければならない。
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