ミスで失点招いた坂井。試合勘不足のCBを起用した監督に疑問
CB:森重真人○ 吉田麻也△ 坂井達弥× 水本裕貴×
森重は2試合ともにCBではなくアンカーとしての起用となったが、本職ではないポジションでも時間を追うごとに適応。ピンチを招くミスもあったが、CBと2つのポジションをこなせることが証明出来た。23人という限られた人数で戦わなくてはならない国際大会では重宝される存在となるだろう。
吉田に関しては、自身のプレーよりもミス連発だった守備陣のリーダーとして落ち着きを与えられなかったことが残念。プレミア仕込みのタックルを見せるなど、成長した部分もあるが全体的な評価は横ばいか。
ただ、サウサンプトンがベルギー代表のトビー・アルデルワイレルトを獲得し、クラブで再び出場機会を失う可能性も高い。CBという決定的なポジションでの試合勘の欠如は致命的となるため、ポジション争いに勝てなければ今後の選出は慎重にするべきだろう。
実際、試合勘のないCBだった坂井はウルグアイ戦で失点につながるミスを犯してしまった。しかし、本人には同情の余地がある。サガン鳥栖でも満足な出場機会を得られていない状況で突然A代表に抜てきされてはベストなパフォーマンスを発揮するのは難しい。
恐らく“左利きのCB”というだけで「とりあえず試した」程度の人選と思われるが、下手をすれば坂井自身を潰しかねない選択をとったアギーレ監督の判断には疑問が湧く。坂井には、この経験をマイナスではなくプラスに変えて成長して欲しい。
水本は、タックルを仕掛けるべきタイミングで仕掛けず、遅れをとってペナルティエリア内で後ろから仕掛けるという最悪のプレーでPKを献上。代表レベルの試合であのプレーをしていては信頼を得られない。