ドリブラーのサッソーネをマーク。ショートも打たせず抑え込む
インテルが7-0で圧勝したサッスオーロ戦で、長友は見事な飛び出しと正確なクロスから先制ゴールを演出した。
――といっても、それは1年前の話。14日、再びこのカードでインテルは7点をもぎ取るが、今度は長友は点には関わらなかった。
左サイドで定位置を確保した様子のドドが、鋭いドリブル突破から1得点を演出している。故障のジョナタンもマッツァーリ監督から信頼を受ける中、結果だけを見るなら攻撃面でのアピールが残せなかったと批評されても、まあ仕方はない。決まってこういう場合、地元紙からは厳しい評価が待っていた。
ところが一夜明けた地元紙の反応は意外に悪くないどころか、コリエレ・デッラ・セーラなどは7まで付けていた。
「右でプレイをし、サイドを押し込むことをやめなかった。多くの場面で“バック”というよりも“ウイング”としてプレイしていた」と評価していたが、これは普段より守備的なプレイをした上での話だ。
昨季大ブレイクしたベラルディに現在アズーリで活躍中のザザ、そして軽量で勝負強いドリブラー、ニコラ・サンソーネが揃う現在のサッスオーロの3トップは、簡単に抑えられるものではない。しかも1年前の試合ではベラルディとサンソーネはいなかった。
これをゼロに抑え、シュートもろくに打たせなかった守備ブロックの一角として機能しつつ、攻撃に行く時には大胆に前へ出た仕事の重要性は決して低くない。それが分かれば、確かに好評価になる。
レビューの時点で「左WGのサンソーネは3バック右のアンドレオッリが主に見て、長友は左SBのペルーゾをケアすることになるだろう」と書いたが、マッツァーリ監督は相手3トップからスペースを封じるためにアレンジを施した。サンソーネを長友に見させて、最終ラインには4枚を残し数的優位を保たせたのだ。