慣れ親しんだ4-2-3-1のトップ下で躍動した香川
復帰戦でいきなりのゴール。古巣ドルトムントに復帰した香川真司は、期待も不安も入り交じるジグナル・イドゥナ・パルクで躍動した姿を見せた。
リーグ、カップ戦を通してドルトムントにとって最後のタイトル獲得となった2012年5月12日のDFBポカール決勝バイエルン・ミュンヘン戦以来、2年4ヵ月の時を経て再び黄色いユニホームに袖を通した香川。
その復帰戦は、難しいものとなることを予想する声も少なくはなかった。当然、眩いばかりの輝きを放っていた姿を目に焼き付けていた地元のファンからは大きな期待を寄せられ、プレッシャーもあったはず。さらにこの2年間、特に昨シーズンから今季序盤は、得点はおろか満足な出場機会も得られなかった。
それでも、そんな香川に対して、ユルゲン・クロップ監督は変わらぬ信頼を寄せていた。この試合で採用したフォーメーションは4-2-3-1。香川は、そのトップ下で先発となった。
GK:ローマン・ヴァイデンフェラー
DB:ネヴェン・スボティッチ、ソクラティス・パパスタソプーロス
SB:(右)ウカシュ・ピシュチュク、(左)エリック・ドゥルム
CMF:ミロシュ・ヨイッチ、セバスティアン・ケール
WG:(右)ヘンリク・ムヒタリヤン、ケヴィン・グロスクロイツ
トップ下:香川真司
FW:アドリアン・ラモス
今季、クロップ監督は開幕戦では中盤をダイヤモンド型にした4-4-2、第2節ではアンカーを置いた4-1-4-1を採用するなど変化を加えようとしていたが、慣れ親しんだフォーメーションに回帰。選手の負傷など様々な理由があってのことと思われるが、香川の獲得も理由の一つだろう。