日本サッカーに欠ける“ずる賢さ”
アギーレは、バトルをするための適任者を見つけるために、現在は慎重に見極めているはず。最終的には少しのひらめきと創造性を取り入れるかもしれないが、まずは信頼出来る“歩兵”を探していることは明らかだ。
この元エスパニョール監督は、厳しい試合(賢いファール、危険なプレーをする相手、時間稼ぎ)を望んでいるかもしれない。彼は、FIFA.comのインタビューにおいて、日本人選手のピカルディア(ずる賢さ)の欠如を嘆き、同時にチームに期待することに関して魅力的な洞察を述べている。
(http://www.fifa.com/world-match-centre/news/newsid/243/719/6/index.html?intcmp=fifacom_hp_module_news)
「今ではストリートサッカーが少なくなっている。我々の時代では車をよけながら学んだが、今では校庭で学ぶことが主流となっている」と、彼は語った。
「もちろん、ルールの範囲内ではあるが“ピカルディア”を加える必要がある。それは、試合を諦めない気持ちや『勝利を掴む方法』を知っているということだ。不正を働いたり人を蹴ったりすることではない。敵は試合の中に存在することを知らなければならない」
「私は85分の段階でリードしている状況について話している。ゆっくりボールを取りに行く、ショートコーナーを使う、靴ひもを結び直す…。ルールの範囲内で大事な数秒を消費させる。レフェリーはそれらに対して何が出来る? そのような“ピカルディア”は持つ必要がある」
つまり、日本の試合に決定的に欠けている部分だ。水本裕貴がアレハンドロ・ゲラに対して安全な場所で賢いファールをせず、結果的にベネズエラにPKを与えた場面のように。
これは対戦相手より有利な状況を得ることが出来る。そして、国際サッカーのレベルでは不可欠な要素だ。