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日本代表 10年前

アギーレ監督が指摘する日本サッカーに足りないもの。“ずる賢さ”が『勝利を掴む方法』

ハビエル・アギーレ監督によって率いられた日本代表が最初の2試合を終えた。わずかな時間の練習と2試合ではまだまだチームは完成形に至らないが、アギーレ監督はどのようなチーム作りを進めていくのだろうか?

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

アギーレ監督が選手に求める要素とは?

アギーレ監督が指摘する日本サッカーに足りないもの。“ずる賢さ”が『勝利を掴む方法』
未だアルベルト・ザッケローニ監督に率いられたチームの面影を残していた【写真:Getty Images】

 ハビエル・アギーレ監督にとって最初の日本代表メンバーが2週間前に発表された。そして、選手たちは短期間の練習によってふるいにかけられたが、新体制での最初の2試合の結果はそれほど意味を持たないものだろう。

 2度の守備のミスで敗戦したウルグアイ戦も、引き分けに終わったベネズエラ戦も妥当な結果であり、未だアルベルト・ザッケローニ監督に率いられたチームの面影を残していた。

 恐らくは、まだ時間が必要だ。我々が“ザックジャパン”とは全く異なる“アギーレジャパン”を実感出来るのはアジアカップの後となる可能性が高い。

 この若干の初期兆候からサムライブルーの新しいボスはどのように動くのか、手の込んだ準備こそがメキシコ人監督にとってカギとなることは明らかだ。

 札幌でのウルグアイ戦後、本田圭佑に話を聞くと「非常にチームとしての和を大事にするなと感じている」と語っていたが、これは代表メンバーが発表された8月28日のJFAハウスでの記者会見でも感じることが出来た。

 アギーレ監督は「試合は90分だ」と語った。「ボールが動いているのは45~48分間。したがって、選手1人がボールを持つ時間は平均で2分間。残りの88分間はボールを持たない。この88分間で何をしているかを見たい。チームへのコミットメント、責任感、彼らがチームのために何を考えているかを見たい」

 これは、宇佐美貴史と清武弘嗣ではなく、より勤勉で利己的ではない武藤嘉紀と田中順也が選出されたことにつながっているだろう。宇佐美と清武は良い選手であることは間違いない。彼らはボールを持っている2分間では創造力の溢れる選手だ。しかし、残りの88分間は何もしていない。

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