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【徹マガ・スペシャルインタビュー】森哲也(フットボール批評編集長)「志を持った媒体であり続けないといけない」(その3)

text by 宇都宮徹壱 photo by Tete_Utsunomiya

日本サッカーは必要以上に悲観する必要はない

【徹マガ・スペシャルインタビュー】森哲也(フットボール批評編集長)「志を持った媒体であり続けないといけない」(その3)
【写真:(C)Tete_Utsunomiya】

――新たなメディアを立ち上げたというところで、今後編集長としてチャレンジしたいことをいくつか挙げていただけますか?

「まずはJリーグをしっかり伝えていくことですよね。これまで『サッカー批評』でも、Jリーグをテーマにしたものって、あまり数字が芳しくないんですよね。これは他の雑誌にも言えることだと思いますが、Jリーグのファンが多いのに、なかなか数字に結びつかない、だからマスメディアでは取り上げづらいという状況が続いている。もっとファンの心に響くものを作っていかないというのは、まずありますね。

 もうひとつは、日本サッカーの世界における位置付けを、もっとフラットに整理するようなことをしたいと思っています。よく『海外ではこうだから』とか『だから日本はダメなんだ』というような意見を目にしますが、本当は日本サッカーも世界とつながっているわけで、いい部分もたくさんあると思うんです。W杯で惨敗したからって、必要以上に悲観する必要もない。そういった視点も大切にしたいと思います」

――なるほど。最後に、読者に向けてメッセージはありますか?

「今回のように、内容について説明するのはあまり好きじゃないので、そこは読んで受け取っていただければと思います。ただ読者アンケートについては、厳しいご意見も含めて励みにも刺激にもなります。もちろん、時々的外れなご意見もいただくこともあって、どれを参考にさせていただくかについては、こちらで判断させていただきますが(笑)」

――とはいえ、ネット全盛のこの時代に、きちんとハガキで意見を送ってくれる読者というのは、本当にありがたいですよね。

「そうですねえ。ですからこちらとしても、きちんと志をもった媒体であり続けないといけないと思っています。そして、常に熱意がこもったものを作り続けたい。それは書き手の皆さんにも、あらためてお願いしたいところです」

――もちろんです。ということで森さん、今後ともよろしくお願いします。今日はありがとうございました!

【了】

原稿提供:徹マガ

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