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アジア 10年前

“間接日韓戦”で大盛況だった韓国。メディアは「完勝」と大きく報道、自国を称賛し日本へは厳しい指摘

text by 呉承鎬 photo by Getty Images

自信を取り戻した韓国。メディアの論調にも期待感が

“間接日韓戦”で大盛況だった韓国。メディアは「完勝」と大きく報道、自国を称賛し日本へは厳しい指摘
ウルグアイ戦をスタンドで観戦した韓国代表のシュティーリケ新監督【写真:Getty Images】

“間接日韓戦”の勝敗に意味があるのかは不明だが、たしかに今回の2連戦は韓国にとって収穫が大きかったように見える。というのも、韓国はウルグアイ戦で、一つの実験を行っていたからだ。

 韓国はこの試合、ホン・ミョンボ前監督時代と違って3バックを採用。しかもセンターバックには、不動のボランチとして活躍してきたキ・ソンヨンを配置していた。

『sportalkorea』は、「この日、シン・テヨンコーチは、興味深い戦術とフォーメーションを披露した。変形3バックを中心とした3-4-3だ。中心はキ・ソンヨンだった。DFだが、DFのようではなかった。ときにMFの役割を果たしながら試合をコントロールし、ビルドアップにも参加。

 3バックの中心として、エディンソン・カバーニ、アベル・エルナンデスらのカウンターを防いだ。ボールを迅速に前方に回して、カウンターの始発点としての役割も果した」と伝え、その試みを「結果は成功した」と評価している。

 また、『OSEN』は「ウルグアイだからもっと輝いた韓国サッカーの“可能性”」と題して、「ブラジルW杯の不振から韓国サッカー危機論まで出ていた去る7月を考えれば、今の韓国代表はそのときとはまったく違う姿で国民の期待に応えた」と称賛した。

 ウルグアイ戦をスタンドで観戦した韓国代表のシュティーリケ新監督は、「ウルグアイ戦を見て、韓国は“生きているチーム”と感じた。若くて未来のある韓国代表を見守ってほしい」とコメント。今後の飛躍を期待するに十分な2連戦だったのだ。

 いずれにせよ、9月の国際Aマッチウィークを終えた日韓両国。大きな自信をつけたのは、韓国のほうかもしれない。

【了】

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