「定着したいという気持ちが今は一番強い」
「2週間前に代表入りが発表された時は、まだ不安だったり、自分を出せるのかなとか、自分のプレーが通用するのか不安だったけど、ウルグアイ戦、ベネズエラ戦で出場機会をもらって不安を払拭できたし、逆に自分のプレーを出してやろうという気持ちになれた。
いちサッカー選手として成長できたのかなと思います。その反面、まだまだ自分の良さを出し切れていないところもある。今日ももう1点くらい取れるチャンスがありました。
本田選手のFKのこぼれ球とか、もっと集中して感覚を研ぎ澄まさないといけない場面が多々あったので、それは次の試合につなげられればいいと思います」と若武者は早くも次を見据えていた。
10月のジャマイカ(新潟)、ブラジル(シンガポール)2連戦までは3週間あまり。今回ケガで参戦できなかった原口や古巣復帰した香川らも当然候補に入ってくるだけに、ゴールを挙げた武藤も楽観できない状況だ。
最初のチャンスをモノにしたからこそ、Jリーグでもコンスタントに結果を残すことが確実に次につながる。憧れの香川と同じピッチに立つべく、彼の意欲は高まるばかりだ。
「(香川がライバルとなるか?)ライバルというほど自分はそのレベルに達していない。でも、香川選手に追いついて、追い越せるように、練習から足りない部分だったり、良い面をさらにレベルアップしていきたいとは思っています。
最初は代表に選ばれて喜んでいたけど、これからは選ばれないといけないし、定着したいという気持ちが今は一番強いです。次のW杯まではまだ4年あるし、ホントに始まったばかり。ここで喜んでいたら躓いてしまうということはあると思うので、もう一度、気持ちを引き締め直して、謙虚にやりたいです」
いかにも慶応ボーイらしい明朗快活なコメントで話を締め括った武藤。そのインテリジェンスも駆使して、ここからアギーレジャパンの看板スターへ成長を遂げて行けるか。ここからが本当の勝負のスタートだ。
【了】
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