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日本代表 10年前

「日本の現状を俺らが変えていかないといけない」。W杯の惨敗から成長を遂げた柿谷。勝利を追求する姿勢を示す

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「負けっていうのは絶対によくない。次こそは絶対に勝てるように」

「自分もスイスではトップをやる時もあるし、トップ下をやる時もある。どこのポジションをやっても100%できるようにしていたらチームに貢献できる。

 1個のポジションに囚われず全部のポジションで同じようにできるようになれば、また1つ成長できたことになる。ただ、どこのポジションでもゴール取れるようにできればいいかなと思います。

 代表でも自分より年下の選手が多いし、素晴らしい選手がいっぱいいるから、いいチームをみんなで作っていきたい。自分も年齢的にそんなに若くないから頑張ります」

 重圧に押しつぶされそうになり、口数も少なかったブラジルの時とは全く違い、柿谷は新たな自信を胸に9月2連戦に挑むアギーレジャパンに合流したようだった。

 その初陣だった5日のウルグアイ戦は後半31分から田中順也(スポルティング・リスボン)と交代して4-4-2の左MFに入ったが、相手の強固な守備ブロックを崩しきれずゴールに絡むことはできなかった。

「前線のオカ(岡崎慎司=マインツ)さん、圭佑(本田=ミラン)君のところで収まった時、俺と武藤(嘉紀=FC東京)でしっかりプッシュアップできればよかった。もっと中に絞った時に武藤との関係ももっとよくしていければよかったかなと思う。

 正直、初めての試合でもっと合わせていきたかったけど、失点を俺らが取り返せなかったのがホントに残念。負けっていうのは絶対によくないし、次こそは絶対に勝てるようにしたいです。

 どんなフォーメーションでもビハインドで負けていても関係なくいいサッカーができればいいし、もっといい連携が取れると思います」と柿谷はザックジャパン時代には見せたことのない厳しさを前面に押し出した。

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