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日本代表 10年前

“キャプテン”本田、黒星に不完全燃焼も責任感。「気持ちを抑えながら、お互いがお互いのパートでしっかり任せ合う」

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「タレント性のある選手ばかり。化けるも化けないも本人たち次第」

「彼らはタレント性のある選手ばかりだなという印象を受けています。ただ、甘やかしてもしょうがないし、現時点ではあくまでタレント性に過ぎない。伸びるも伸びないも、化けるも化けないも本人たち次第じゃないかということ。

 僕が(代表に)入った時に比べたら、彼らは確実に僕よりうまいし、そういう意味では僕よりタレント性を秘めている。だからこそ、どれだけ自分が変化していく努力をするか。そこにかかっているんじゃないかと思います。

(皆川に関しては)組み合わせの幅が今まで以上には出ると思うし、(ゴール前の)解決策もいくつか増えるんじゃないかとは感じています」と彼はポジティブなコメントを残した。

 W杯優勝という大きすぎる目標を追いかけていた2カ月前の本田はつねに焦燥感や危機感を漂わせていたが、このウルグアイ戦後は一挙手一投足に余裕が感じられた。

 もちろん4年後のロシアW杯までまだ長い時間があるというのも大きいが、彼がじっくり時間をかけて自分自身を見つめ直し、ミランで新たな右アタッカーの役割に意欲的に取り組み、結果を出して自信をつけていることが大きいのではないだろうか。

「クラブでの仕事が評価されて(代表に)選ばれていると思いますし、もちろんクラブでの活躍ありきの代表。しっかり両方で結果を出せるようにやりたいなと思います」と本人もミランでのパフォーマンスを積極的に代表での仕事に生かそうとしている。

 今回はゴールを奪えなかったが、4日後のベネズエラ戦(横浜)ではそのいいイメージを結果につなげてほしいものだ。

【了】

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