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「最初の1、2年は、クビになる危機感あった」。中村憲剛がJ1通算300試合出場を達成!

text by いしかわ ごう photo by Getty Images

J1で300試合達成するには順調でも9シーズンかかる計算

 中村がJ1で初出場を果たしたのは、チームが昇格を果たした2005年シーズンからになる。かりにJ1リーグの年間試合数を34試合で換算すると、年間フル稼働しても100試合出場には丸々3年かかる計算だ。

 つまりJ1で300試合達成するには、どんなに順調でも9シーズンかかる計算になる。足掛け10シーズンで300試合達成したことは、この10年間、彼が常にチームの中心選手として出場し続けてきたこと、そして怪我による長期離脱が少なかった選手であることを示しているともいえる。

 そして「大卒でプロに入ってJ2リーグで2年プレーしているからね」とも話す。中央大学卒業に入団した2003年と2004年はチームがJ2リーグでプレーしているため、J1出場数にはカウントされていない。

 ただこの時期について、「最初の1、2年は、クビになるかもしれないという危機感を持ちながらプレーしていたから」と振り返っている。ただそこからJ1で300試合達成。「言い換えれば、誰にでもこのぐらいまでやれる可能性があるということなんじゃないかな」と胸を張った。

「誰しもが簡単に到達できる数字ではないと思っているし、成長していきながら、400試合、500試合まで伸ばしていきたいね」

 ミスター・フロンターレとして名実共にチームの顔である中村憲剛は、まだまだサッカーに貪欲だ。

【了】

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