本日『フットボール批評issue01』(カンゼン)が発売になりました。
『フットボール批評』ではJリーグ、日本代表を中心として、ピッチ上の出来事のみならず、チームマネジメント、クラブ経営、育成、メディアなど、日本サッカー発展のために必要なことを様々な角度から真摯に深く掘り下げていく方針です。
日本代表はワールドカップ・ブラジル大会で惨敗しました。しかし、結果に一喜一憂しすぎることなく、日本サッカーの長所と課題を冷静に見極めながら、臭いものにフタをせず常に問題提起していく姿勢が大事だと思っています。
この国にはサッカーボールを懸命に追いかける子どもたち、情熱を持った指導者や関係者、そしてサッカーを熱心に応援するファンが大勢います。世界に誇れるサッカー文化を築いていける可能性は大いに秘めていると思います。だからこそ、どうすれば日本のサッカーはもっと強くなるのか、豊かになるのか、サッカー文化が広く根付くのか、真剣に考えて伝えていく。『フットボール批評』はそのようなメディアでありたいと思います。
刊行第一号目となる今回の特集は「【惨敗の教訓】アギーレを殺すのは誰か?」です。日本代表の結果責任は監督にありますが、すべての責任を監督に押し付けていいはずがありません。監督を含めて日本代表を取り巻く環境は成熟しているのか? 選手を生み出す土壌はどうなっているのか? Jリーグの質は上がっているのか? 選手や指導者のみならず、ファン、メディアなどを含めたサッカーに関わるすべての関係者の力=日本サッカーの総合力を上げていかなければ強豪国にはなれません。
だからこそ、ブラジルでの惨敗の記憶が風化する前に、ザッケローニ監督の4年間を徹底検証しながら、日本サッカーがもっと強くなるために何が必要なのか、今後の教訓をしっかり残すべきだと考えて総括を行いました。『フットボール批評issue01』が本質的な議論を行う一助になればと願っています。
ぜひご一読いただければ幸いです。
『フットボール批評』編集長 森哲也