「ヘルタに近い感覚でできるのかなと思います」
「自分は中盤の選手として考えてもらっているんだなと感じましたし、これからは監督が求めているサッカーに合わせていければいいのかなと思います。
アンカーに関しては、ドイツに行く前は少しやりにくと思っていたんですけど、今のヘルタのルフカイ監督と出会ってから、2ボランチでのアンカー気味にやるように言われています。攻撃時は後ろに残り、守備の時はセンターバック2枚の前にいることで安定感を与えられるようにしているつもりです。
ウルグアイのような強い相手に対しては、センターバックより無理ができるポジションでもあるので、止めなきゃいけないところは止めないといけない。
周りに対してのコーチングもすごく求められるし、守備を整える仕事でもある。ヘルタに近い感覚でできるのかなと思います」と彼は新生ジャパンで与えられるであろう役割を非常にポジティブに受け止めているという。
その「アンカー的な特性を持つボランチ」という部分が足かせになって、ザックジャパンでは最終的に2014年ブラジルW杯メンバーから漏れたと見る向きもある。細貝自身もクラブと代表での立場や仕事の違いに戸惑う日々だったのは間違いない。
「前回の代表はメンバーが固定されていたというより、それを崩せなかった自分がいた。そこは自分の実力のなさだと思います。今回はまた新しいチームとしてスタートするし、調子がいい悪いは別として、自分はこういうプレーができるということを監督にしっかりと印象付けたいと考えています。
代表から落選した時は、応援してくれる人に申し訳ないと個人ブログに書いたんですけど、『そんなことを言わないでくれ』というコメントが沢山あったし、『その先を見て頑張ってほしい』と多くの人たちが言ってくれた。
そういう人たちへの恩返しも含めて、全力でプレーすることで何かを伝えられたらいいと思います」と細貝は苦い過去と自分なりに決別し、次の4年間はコンスタントにピッチ上で戦える選手になりたいと意欲を燃やしているようだ。