全国大会への出場は上を目指すうえで何よりも大切なこと
10月の中断期間にはリーグ戦の報告会と全国社会人大会の決起集会を行った。行政各部署、団体、地元企業の市民の方々に呼びかけ、VONDSを知ってもらうともに全国大会の遠征費の寄附も募った。
このあたりが何とも苦しいところで、全国大会への出場は上を目指すうえで何よりも大切だが、出場が決まるということは遠征費がかかるということでもある。これはこのカテゴリーのチームには非常に大きな問題で、元々組み込まれているリーグの予算は取ってあるものの、全国大会など予選を伴うものに関しては完璧に予算は確保されておらず、出場が決まったと同時に営業を始めるという状態であった。
その他では次年度の強化に向けて、大学生からの問い合わせも増えていた。今までのツテを便り、大学には極力連絡を入れ、VONDSの説明とパイプ作りにも精を出していた。
有望な新人獲得は直接チームの強化につながるため、この分野にも力を入れていた。幸いにも古巣である三菱養和のコーチの方々の協力もあり、様々な大学と接点を持てるようになった。改めて、各大学からVONDSに選手を行かせたいと思ってもらえるようなチーム作りとクラブ作りをしていきたいと強く思う。
中断期間の9月7日には埼玉にある日立ビルシステムの練習場でトレーニングマッチが行われたが、この時に埼玉に住む大宮アルディージャ時代の小林慶行が足を運んでくれた。チームを預かるようになって7ヶ月ほど経っていたが、やはり客観的にチームを見づらくなっていた時期だったので、率直な意見を聞きたかった。また単純にVONDSというチームとこのカテゴリーのチームを見てもらえたのがうれしかった。
Jリーグを経験した世代の人が地域リーグでも監督をやったり、選手としてプレーしていたり、確実にプロを経験した人が裾野に広がってきているのを感じる。これは間違いなく良い事だし、日本にサッカー文化が根付くためにももっと頑張らなければと思う。そのためにもまずは知ってもらうことが大切だと感じている。