「キャプテンだろうがなかろうがコーチングしていく」
2010年南アフリカW杯からキャプテンマークとしてチームを鼓舞してきた長谷部誠(フランクフルト)が、ブラジル大会を一区切りにしたいという意思を表明したこともあり、新体制のキャプテンは2012年ロンドン五輪でキャプテンマークを巻いた吉田が託される可能性も十分、考えられる。
「(キャプテンがどうなるかという話にはなったか?) まだなってないですね。自分がやりたいという思いも別に…。
基本的にセンターバックなんで、キャプテンだろうが、キャプテンじゃなかろうが、しっかりコーチングしていかなきゃいけないし、それは新しいチームになったからというわけでもない。
今までもそうだったから、変わらずやっていきたいなと思います」と本人は謙虚な物言いを崩さなかったが、アギーレジャパンのスチュアート・ゲリング・コーチといち早く得意の英語でコミュニケーションを取るなど、新チームを掌握しようという意識の高さをのぞかせている。
「通訳の人(羽生直行氏)がスペイン語も英語も両方いけるみたいなんで、そんなには話してないですけど、5分10分会話した程度かな。リバプールなまりだったんで、聞き取るのが難しいですね(苦笑)。
監督も結構、英語を話せるみたいだし、気持ちを直接伝えられるのは、僕にとってはいいことかなと思います」
英語力を含め、使える武器は多ければ多い方がいい。それくらいのしたたさかが吉田には必要だ。アギーレ体制ではこれまでとは違った重責を担うことが、彼のさらなる飛躍につながるのかもしれない。
【了】
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