本田、エル・シャーラウィとの連係から初ゴール
そして前述の通り、このインザーギ監督の初陣で初となる得点を決めたのは本田圭佑。昨シーズンはチームメイトとの連係に苦しみ、チーム状態の悪さも重なって思うようなパフォーマンスが出来ず批判の対象となったが、開幕戦でゴールを挙げたことは本人にとって大きな成果となった。
特に、エル・シャーラウィの突破に反応して逆サイドのピッチを全力で駆け上がって行けたのはチームメイトを信頼しているからこそ出来ること。そして、エル・シャーラウィからのボールをきっちりゴールにつなげただけにチームメイトからの信頼度も大きく上がったはずだ。
エル・シャーラウィは、これからのミランを背負う存在だけに今後も彼を起点にする状況や彼を経由する攻撃パターンは多くなるはず。エル・シャーラウィが「まず本田を見る」という関係性を築けばゴールもアシストも自然と多くなるだろう。
ただ、この試合で課題が無かったとは言えない。得点シーンは素晴らしかったものの、シュートはこの1本のみ。その後は、機を見て中へとポジションを取るものの周囲と呼吸が合わないために良い形でボールを受けることが出来ず、決定機を作ることも出来なかった。
さらに、ボールを失うことも多く、守備でも貢献出来たとは言い難かった。