メネズを”ニセ9番”に、4-3-3の右で先発か
「先発として起用するかもしれないし、途中から使うかもいずれにせよ、どうかはこれから練習を見て考える」
ラツィオ戦を1日後に控えた30日、前日の記者会見に臨んだインザーギ監督は、本田圭佑の起用について明言を避けた。
シーズン前は「本田は構想外か」という報道もイタリアではされていた。だが彼は夏の間のアピールに成功し、「開幕のラツィオ戦でスタメン出場する」と地元紙では予想されるようになった。
4-3-3の右。メネズを”ニセ9番”としてCFに起用し、彼が作ったスペースを利用して右サイドから中へと絞り、パスやシュートを繰り出させるという役割が予想されている。
ただインザーギは、明言を回避。「メネズをニセ9番的に起用するのか」という質問についても「練習の具合をみて明日決める」とかわしており、戦術と選手起用については隠した。本田についてもしかりだったということだ。
もっとも会見の中では、日本報道陣に尋ねられたという経緯もあったが、本田に対する評価についても発言。「技術があって自分たちにとっては重要な選手。チームに尊重を置いて練習して来たし、チームメイトも彼を尊重している」と語っていた。
「チームメイトも彼を尊重している」という台詞がきけたのは重要だった。昨季は、チームメイトとコミュニケーションが取れない様子が外にも伝わり、地元紙からは「火星人」などと揶揄されたこともあるからだ。しかし新シーズンからはしっかり練習を積み、その取り組みがチームメイトからも一定の支持を受けていることが窺い知れる。
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