神戸の攻撃を牽引する森岡
今シーズン、ヴィッセル神戸の躍進が序盤戦のリーグを賑わせた。昨年のJ2を2位で終え、J1復帰を果たした。5節から4試合連続で3得点を奪い連勝を重ねると、一時は首位にも立った。今シーズンJ1に昇格したクラブの中で最もスタートに成功したクラブだ。
前節までの順位は6位。これまでなかなか上位に進出できず、J2降格も経験している背景を考えると満足できる結果かもしれない。しかし、陣容を見ても期待の膨らむチームで、優勝争いに加わる力はある。
再開後は2勝2分3敗だが、4戦勝ちなしでのリスタートだったことを考えれば、状況は好転しているといえる。
前節・ベガルタ仙台戦の前半、MF森岡亮太が相手ボランチに抑え込まれた。攻撃を司る森岡には決定的なパスやゴール前での仕事が求められるが、前半はそれができなかった。だが、システムを変更して臨んだ後半は森岡に自由が生まれた。そして後半7分には長い距離のスルーパスを通し、FWペドロ・ジュニオールの得点をアシストした。
ハビエル・アギーレ監督率いる日本代表にも選出された背番号10がどれだけ自由にプレーできるかが、神戸の勝利の鍵となる。
そんな中で、セレッソ大阪との関西ダービーを迎えた。
【次ページ】シンプリシオを手本にもっと走れる司令塔に