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日本代表 10年前

アギーレ流4-3-3は変則システムか。代表23人から読み解く新監督の意図と目指すスタイル

text by 河治良幸 photo by Getty Images , Asuka Kudo / Football Channel

柿谷と岡崎は2ポジションでテスト。武藤は左か

アギーレ流4-3-3は変則システムか。代表23人から読み解く新監督の意図と目指すスタイル
武藤嘉紀はボールの持ち方が少しメキシコ代表のジョバニ・ドス・サントスに似ている【写真:Getty Images】

 後者は[4-3-1-2]となるが、南米でよく見られるように、トップ下の選手はゴールとアシストの両方で仕事できる“10番タイプ”が求められる。日本代表に向いている形だが、香川真司と原口元気が怪我のために外れ、その代わりに武藤嘉紀と皆川佑介が選ばれたことを加味すれば、4-3-2-1の方がメインとなる可能性が高い。

 中央のFWとしては大迫勇也、柿谷曜一朗、岡崎慎司、皆川が候補となるが、柿谷と岡崎に関してはワイドな位置と両方でテストされるのではないか。そして本田は右、武藤は左が主なポジションとなる。武藤はボールの持ち方が少しメキシコ代表のジョバニ・ドス・サントスに似ているので、アギーレ監督も起用のインスピレーションはあるだろう。

 過去にアギーレ監督が率いたチームを見れば3-4-2-1や4-4-2もオプションになりうるが、まずは基本を固めたところからメンバー選考も含めて、オプションの可能性を探っていくのではないか。もちろんテストの結果として、基本システムが変わることもあるだろう。

 どういう形にせよ、試合の流れや対戦相手の守り方に応じて可変性のあるスタイルを採っていくことになるが、ベースとする形にフィットできる選手はスタメンとして考えられやすい。

 全体的なコンセプトとポジションの役割、その両方を早く理解し、しっかりコミット(=責任意識を持って全力でやりぬく)できることを示した選手がアジアカップに向けた主力になっていくはずだ。

【了】

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