U-19からU-23へ。ドイツの地で着実に前進
ボルシア・ドルトムントで丸岡満は、「MITSU(ミツ)!」と呼ばれている。
2014年8月26日、本拠地シュタディオン・ローテ・エルデでは、ドイツ3部リーガ、ドルトムントU-23対マインツⅡのゲームが行なわれた。
秋の空気の中で冷たい小雨が降っている。スターティング・メンバーに名を連ねた丸岡は、濡れたピッチの上で仲間たちとともに、丁寧にウォーミング・アップに取り組んだ。
2月1日のホーム・デビューとなった1.FCヘルデンハイムとの一戦から、ローテ・エルデでの戦いが始まった丸岡は、その後もドイツの地で着実に前へと進んでいる。
18歳の丸岡は、1月末からU-23で出場機会を得つつ、2月下旬からは主にドルトムントU-19のチームでU-19ブンデスリーガ西地区の試合に出場した。
その合間にU-23の試合に出場することがあれば、U-23で45分間出場した翌日にU-19で53分間出場したこともあった。U-19の試合を翌日に控えて、U-23の試合をベンチで過した日もある。少しずつ何らかの経験を積ませようといったドルトムント側の意図が垣間見えた。
丸岡個人の魅力はひたむきさと愛嬌にある。普段のトレーニングから、一切手を抜かずに、ひとつひとつ懸命に取り組む。その必死な姿からは見る者に何かが伝わってくる。
また持ち前の明るいキャラクターにドイツの人たちも気さくに声を掛ける。チームのみんな、ひいては用具係のおっちゃんにまで、「ミツ!」と親しまれているのだ。