ファン1人当たりの出費率「マッチデー支出」でもイングランドがトップ
14/15シーズンを迎えるに当たって、またもや大型補強という言葉がサッカー界をにぎわせた。なかでもマンチェスター・ユナイテッドは、レアル・マドリーからアンヘル・ディ・マリアをイングランド史上最高額となる103億円を投じて獲得した。
そのディ・マリアをひと目見ようと、大勢のファンがマンチェスターに押しかけるに違いない。しかし、マンUは、練習を非公開にしているため、もし彼を見たければ、チケットを購入したうえで、試合を観戦するしかない。
ユナイテッドのチケット代は、例えば大人の場合、1リーグ戦当たり、もっとも高いもので53ポンド(約9,100円)、安いものでも38ポンド(約6,500円)。リーグ平均が40ユーロ(5,600円)程度と考えると割高だが、毎試合、完売である。
この表は、1人のファンが試合当日、スタジアムで出費する、いわばマッチデー支出を算出したものである。
その結果、1人のファンが試合観戦で使うマッチデー支出は、プレミアリーグがもっとも高いことが分かった。リーガエスパニョーラとセリエA(カッコ内の金額は修正値)は、ほぼ同額である。
ブンデスリーガは、子供を含めた家族の来場を積極的に図るべく、チケット額を抑えているため、上記の3リーグよりも10ユーロ程度安い。
こうしたことから、試合観戦そのものに魅力があれば、チケット代の高い安いにかかわらず、ファンは必ずスタジアムに足を向けるだろう。
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