平均収容率ではイングランドが脅威の96%
収容率については、イングランド・プレミアリーグがもっとも高く、ほぼ100%に近い数字を叩き出している。
1試合当たりの平均入場者数では群を抜いているドイツだが、収容率という点では、プレミアリーグをやや下回り、100万人当たりの観戦者数も、3位に甘んじる結果となった。
スペイン・リーガエスパニョーラは、平均収容率は低いものの、100万人当たりの観戦者数は5,764人と、もっとも高い数値を記録した。
ただし、これは、約10万人収容のバルセロナの本拠地カンプノウや、8万5千人以上を収容可能なレアル・マドリーの本拠地サンティアゴ・ベルナベウに、いつも満員御礼の札がかけられていることなどが大きく影響しているものと思われる。
イタリア・セリエAは、もともとの平均入場者数が高いなか、ACミランが12/13シーズンからチアゴ・シウバやズルタン・イブラヒモビッチなどのスター選手を放出せざるを得なくなったように、FFPによるしわ寄せを受けた結果、収容率という点では、フランス・リーグアンとドイツ・ブンデスリーガ2部、それに日本のJ1を下回った。
こうしたことから、やっぱりと言うべきなのか、総合評価では、プレミアリーグが抜きん出ていることがよく分かる。
サッカーは、夢や感動を売る産業でもある。だからこそスター選手の存在抜きには語れないし、試合に勝つ醍醐味を味わいたいがために、常勝軍団のファンになるケースも多い。