迅速だったサッカー界の動き
――そういう肉体作業が終わってから、公務もおやりになられていたのですね。
「両方ですね。午前中に公務を済ませてから、現地入りすることもありましたし、現地入りした後に着替えて議会へ出向くことも。昨日(25日)はメディア関係の方々から市内での募金活動を手伝ってもらえないかと要請を受けたため、市内中心部の街頭で数時間ほど大声を出して義援金のご協力を呼び掛けていました。
――本当に頭が下がります。
「いえいえ、本当に被災者の方に比べたらなんてことはありません」
――今回の災害については、日本サッカー界の動きも迅速でした。Jクラブでは、サンフレッチェ広島が27日の天皇杯3回戦で対戦した水戸ホーリーホックが先陣を切り、多くのクラブが募金活動を行ってくれています。水戸ホーリーホックは、沼田邦郎社長が自ら街頭に立って呼びかけを行ってくださったようです。
「本当にありがたく思います。23日にセレッソ大阪戦がありましたが、そこでもサンフレッチェの選手たちが募金活動を行い、たくさんの寄付が集まりました。他都市でも各所で本当に多くの方々がサポートして下さり、浦和レッズさんでも多くの広島出身選手が周囲へ復興へのご協力を呼び掛けてくださったと伺っています。
感謝の一言しかありません。改めて、人の心の温かみを感じます。これだけ文化が多様化する中で、サッカーという一つの文化、ファミリーを通じて全国的な支援を頂戴できる、非常にありがたいことです。
広島県の内外を問わず、サッカーを通じたファミリー、チームメイトとも呼べる皆様、また、被災したエリア付近に暮らす選手も多い中、サンフレッチェの選手たちもすぐに行動に移してくれ、私も末席ながら現地に携わる1人の議員として心から皆様へ感謝、お礼を申し上げると共に、一つのスポーツを通じ、いつの間にか強固に築かれていた絆を、ひしひしと肌身で感じております」