「“デッドマネー”に30%を費やすのは膨大すぎる」
「はっきりとした問題は、試合関連の費用とトップチーム事業費(完全に赤字)である。あくまで推測だが“試合関連の費用”はホームゲームのコストだろう。そして、“事業費”は練習設備のコストだと思う。
この2つのコストでヴェルディより高いのは札幌だけ。彼らの出資の割合として、この2つのコストに対する“デッドマネー”に多くを費やしている。30%もの割合を費やしているのはあまりにも膨大だ。
面白いことに、コンサドーレが札幌ドームを使用して得る収入との比較は、味スタを使用するヴェルディの弁明のソースとして提供された。彼らはまた、努力していることも明かした。
より適切なスタジアム(2020年のオリンピックの為に改修されるか、建設される計画のあるスタジアムを含む)を探しているという。
しかし、“デリケート”と言われるスタジアムとの信頼関係において、味スタを捨てることは少しトリッキーなことかも知れない」
彼らは、2001年シーズンにヴェルディ川崎から東京ヴェルディへと名を変えた際には、3万930人のファンの前で鹿島アントラーズを2-1で破るなど、上手くスタートを切った。しかし、それ以降は下降線をたどっている。現在は平均動員数で5500人前後に留まっている。
彼らには、そこで試合をするための法的または公式な義務はない(Jリーグは、単に80%をホームスタジアムで開催することを義務づけている。割り当てられたスタジアムが使用中である場合、移動することも許可する)。
しかし、味スタとの関係が01年まで遡るのも事実だ(それが日本のビジネススタイル)。私は、それこそがスタジアムとクラブの関係を断ち切ることを扱いにくいものとしていると思う。
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