1試合で15得点したことも。愛読書は『I AM ZLATAN』
ウーデゴーが生を受けたのは1998年12月17日。場所は、ノルウェーが生んだ史上最高のバイアスロン・クロスカントリー選手であるオーレ・アイナル・ビョルンダーレンと同じドランメンだ。
歩き始めた頃からサッカーボールを蹴り初め、かつてストロムスゴッセでセントラルMFとして活躍した父ハンス・エリックと一緒に庭でサッカーをするのが日課だった。4歳のときに初めてサッカーチームに所属したウーデゴーはこの頃からプロサッカー選手になるという夢をすでに抱いており、他のことは考えなかったという。10歳のときには1試合で15ゴールを決めるという離れ業をやってのけたこともある。
父ハンス・エリックによると、ノルウェーのみならず北欧諸国は生活水準が高いためか国民にハングリー精神や向上心が足りないことが珍しくないという。だが、愛読書にズラタン・イブラヒモビッチの自伝『I AM ZLATAN』を挙げる息子は例外で、サッカーがうまくなりたいという一心で絶えず限界に挑戦しようとしていたようだ。
リオネル・メッシがスペインリーグで新しいフェイントを披露すればすぐさまボールを持ってグラウンドに向かい、その技術を真似ようとした。地元メディアのインタビューで「サッカーを退屈だと思ったことは?」という質問を受けたウーデゴーは「ただの一度もない」と答えている。
ウーデゴーにとって憧れの選手は、そのプレースタイルがよく比較されるメッシ。テレビでサッカーを見始めた頃から父親の影響でリバプールを応援しているが、アルゼンチンが生んだスーパースターに魅了されてからはバルセロナも贔屓のチームに加わった。
メッシとの共通点については「左利きでドリブラー」と話すウーデゴー。現在の身長は175センチだが、これ以上伸びてほしくないと本人は望む。