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Jリーグ 10年前

レナト 左サイドの閃光―静かなる超人の原点と秘めた思い―

text by 江藤高志 photo by Getty Images

最後まで諦めずに全ての試合で勝利を目指してタイトルを

――新加入のパウリーニョについて、彼の個性はつかめていますか?

「グラウンド外のことに関しては、わかっているつもりですが、グラウンド内のことをもっと知らないといけません。彼が守備的な選手だということは理解していますが、うまく連携したいですね。もちろんシーズンはまだ始まっていませんが、彼がうまくチームにフィットしてくれれば大きな力になる1人だと思います」

――彼の守備能力の高さによって、前線の選手は昨季以上に攻撃的にプレーできるのではないかと思いますが。

「自分だったり憲剛だったり、前にいる選手については、これまでよりも楽に攻撃参加できると思います。チームとしては中盤の状態がすごくいいですし、後ろがそうやって守備的なところで特徴を出してくれれば、周りの選手はもう少し攻撃に参加できると思います。もちろん前の選手も守備のことを考えなければならないですよ」

――初戦はACLから。楽しみでは?

「個人的にリベルタドーレス杯に出たことがないので、自分としては初めての大陸を舞台にした大会となります。まずはACLでできることを精一杯やりたいと思っています。もちろんホームゲームだということもありますし、そういった意味でいい形でシーズンを始めたいですね」

――今季の目標はACLと国内3タイトルのうち、最低でも1つを取ることです。

「タイトルを取りたいという強い気持ちを持っていますし、その思いは自分だけでなく、みんなもそうだと思います。最後まで諦めずに全ての試合で勝利を目指し、タイトルを取りたいと思います」

――去年は守ってくる相手に勝てませんでした。それを打ち破るにはどうすればいいですか?

「そういった意味では昨シーズン、勝ち点を取りこぼした試合がいくつかあると思います。そういう相手には辛抱強く戦う必要があります。そして先制点を取らなければなりません。

 もちろん対戦相手によってはゴールすることが難しいのですが、辛抱強くプレーしてチャンスを作り先制点を奪いたいと思っています」

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