「責任を感じてということではなくて単純にゴールしたかったというだけです」

――攻撃面で大久保選手との連携について意識していることはありますか？

「練習の中から嘉人の特徴とか動き方を意識してやっていますし、それは試合でも同じです。自分が打てば嘉人にこぼれることもありますし、動きに注目して嘉人にパスを出すこともあります。

　嘉人は本当に賢い選手なので、彼の動きを意識しながらやっていれば、自然と良い攻撃になると思います」

――その大久保選手が、レナトがシュートを外した時にものすごくがっかりしていて引きずらないのか気になると言っていました。そういう場面での心境は？

「何か重圧があるとか責任を感じてということではなくて単純にゴールしたかったというだけです。選手それぞれに外した時の表現はいろいろだと思いますし、がっかりしているのはその時だけで、すぐに次のプレーに向けて切り替えています」

――守備についてはどう考えていますか？

「守備に関しては、戦術的な部分もあり監督からの指示に従っていますし、チームとして必要な最低限の動きを自分では意識してやっています。例えば中を締めてスペースを埋めるとか、ボランチのところにまで入るとか、そういった部分です。そうした指示を受けますが、要求しなければ選手は意識しなくなりますから、監督としては意識付けの意味もあると思います」

――守備の部分では登里選手との連携も大事なのでは？

「特によく言われるのは絞ること。あとは自分がボールを持っているときにノボリは積極的に攻撃に出てくれているので、スペースを埋めてほしいとは言われています」

――登里選手とのコンビネーションについて、周りの選手は2人の攻撃が速いと考えていますが、そうした自覚はありますか？

「自分の中ではそんな意識はないですね。ノボリとの攻撃については、追い越してもらうこともありますし、自分がボールを運んでいる時に後ろでフォローしてもらい、バックパスするという形もある。

　もちろんノボリがオーバーラップすることによって後ろに穴ができるようなら上がらないようにしています。でも去年に関しては、前の位置でボールを受けた時はすごく顔を出してサポートしてくれたとは思っています」