「海外移籍は難しいことでしょうし、文化も生活も違う」
――その後、19歳で交際が始まるのと同じタイミングで、ロンドリーナでスタメンをとれている。それはカローさんの存在が関係していますか?
「付き合い始めてから色んなことを考え始めました。将来のことを考えて結婚したいとも思いました。そうした思いがきっかけとなったのかはわかりませんが、自然とがんばろうという気持ちが強くなったのは確かです。
そういう意味では彼女から力を与えてもらいました。遠距離恋愛だったので電話もしましたし、日にちが合えば会いに来てくれて、本当に自分の支えになってくれました」
――ロンドリーナからカルドーゾは遠いのですか?
「サンパウロとカルドーゾの倍以上あります。たぶん車で10時間くらいはかかります」
――遠距離恋愛から結婚に至るまでは?
「1年間は彼女として付き合い、20歳の時に婚約をして1年間婚約者として付き合いました。その後、21歳の時に結婚して、一緒に住み始めました。2009年でした。プロとしてはいくつかのチームに在籍して2011年にポンチ・プレッタに移籍。2012年にフロンターレの一員になりました」
――出場を悩んでいた試合に出場し、フロンターレの強化部の目に留まるという運命的な出来事があったそうですが具体的にどういうことが起きていたのでしょうか?
「ポンチ・プレッタの練習グラウンドが良くなくて、遠征前の練習中に膝を痛めてしまいました。その状態でチームには帯同して前泊して、その間治療を続けました。
試合の当日にスタジアムに行ってボールを蹴るまで治っているのかがわからなかったのですが、結果的にやれそうだったので出場しました。その試合にフロンターレの強化部が来ているということは知りませんでした」
――いざ、移籍するとなると奥さん、ご両親も心配すると思いますが、みんなの反応は?
「みんなすごく喜んでくれました。海外移籍は難しいことでしょうし、文化も生活も違う。いろんな違いがある中で、海外移籍できましたからね」