「問題は戦術的部分よりも個々の判断の部分」
「今のユナイテッドにはボールを素早く前線に運べる選手がいない。ボールを持って左右にボールを回すだけなら誰にでもできる。ユナイテッドの哲学は前に攻撃を仕掛ける事であり、(かつて在籍した現レアル・マドリーのクリスティアーノ・)ロナウドも常に前に立ちはだかる2、3人の選手に仕掛けていた。
ファン・ペルシーとルーニーの2トップに関しては心配してはいないが、今日の試合で彼らはいいプレーをしなかった。2人は今後も得点力となりうるだろうが、味方からのパスの供給がなければプレーできない。
今のユナイテッドには2トップにパスを供給する選手たちの創造力が欠けている。マタは十分なプレーをしているとは思わないし、ヤングももっと好機を演出しなければならない。彼らのプレーは相手に読まれている」
【元イングランド代表/元ユナイテッドDFガリー・ネビル氏】
「ユナイテッドは最初の15分間、不安と共にプレーし、いくつかのプレーはひどかった。簡単にボールを失い、球際のプレーも遅く、重苦しかった。先制点を決めてから少し自信を持ち直し、ボールも支配したが、試合を通して(点を取るために)リスクを冒そうとしなかった。ゆっくりと左右にボールを回す中で、リスクを冒してでも攻撃のスピードに緩急をつけるべきだったが、十分でなかった。
選手たちは自分たちの役割を理解しているように思うが、彼らはボールを持った際に自分たちでリズムを作れずにいた。ファン・ハールはシステムが浸透するのに3ヶ月かかると言ったが、彼らの問題は戦術的部分よりも個々の判断の部分だ。
現代サッカーでは、遅いペースでいいプレーはできない。今日のユナイテッドは常に遅かった訳ではないが、チームに相手の驚異となる選手がいなかった」
ユナイテッドの次なる試合は26日に敵地で行われるリーグ杯2回戦だが、ローテーションすることが確実視されており、香川にも出場機会が回ってくる可能性は高い。しかし、地元メディアでは香川移籍の可能性も報じられているため、香川が残留を希望するのであればリーグ杯で爆発的アピールを見せ、30日のバーンリー戦(敵地)につなげるプレーを見せることは必至となる。
【了】
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