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バスティアFWブランドンの“頭突き事件”。被害者となったPSGモッタの行き過ぎた挑発が原因か?

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

主力に負傷者続出のPSG。絶対王者もウカウカできず

 それにしても今季のパリは開幕からついていない。ただでさえW杯出場組を多数抱えて、主力のコンディション調整が整わないまま新シーズンを迎えている。

 そこへ、合流したばかりのチアゴ・シウバが負傷。開幕戦の3日後に組まれたナポリとの興行試合で腿の筋を傷めたのだが、シウバらブラジル勢は、W杯出場組の中でも一番遅い合流だったにもかかわらず、シウバだけは、開幕戦から出場していた。

 このナポリ戦にも先発、そこでのケガで、「ブランが起用を焦りすぎたのでは?」と批判する声も上がっている。

 前述のバスティア戦では、イブラとファン・デル・ヴィールが怪我、モッタも鼻を折って翌戦も欠場するはめになった。

 こんなときこそ活躍してほしいカバーニは、トップでプレーできるチームへの移籍を希望していて、心ここにあらず。イブラ不在の3節エヴィアン戦もノーゴールで、0-0で引き分けてしまった。

 他のクラブとあまりに力の差があるだけに、これくらいのハンデがあったほうが面白くなるが、監督一年生の元フランス代表サニョルがブラン監督の古巣ボルドーで開幕から3戦3勝と際立った采配を見せるなど、ライバル勢も力を上げている。

 絶対王者とはいえども、そうウカウカもしていられない。

【了】

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