アジアカップへモチベーション高い豪州。日本の強力なライバルに
最後に、6月のW杯では3戦全敗ながら、諦めない戦いぶりで国内では概ね高評価を得たサッカルーズの近況を少々。21日、アンジ・ポスタコグルー監督は、9月の親善試合ベルギー戦(現地時間4日)、サウジアラビア戦(現地時間8日)に臨むサッカルーズ20名を発表した。
注目は、主力としての活躍を期待されながらケガでW杯を棒に振ったロビー・クルーズ(レバークーゼン)の復帰。W杯は最終選考で涙を飲んだものの、セリエA移籍で波に乗るMFジョッシュ・ブリランテ(フィオレンティーナ)も代表定着を懸命にアピールするだけに目が離せない存在だ。
その他にも、プロキャリアで初めて母国でプレーすることになったカール・ヴァレリ(メルボルンV)が、2年ぶりの代表復帰を果たした。一方で、W杯出場した数少ないベテランの一人、マーク・ブレシアーノ(アル・ガラファ)は、まさかの落選となった。
ポスタコグルー監督は、今回のメンバー20名に、弱冠20歳の若手DFブラッド・スミス(スインドン・タウン/イングランド3部)など代表出場経験の無い選手を4名招集した。来年1月のアジアカップに向けて、W杯以来の現有戦力の見極めだけではなく、新戦力発掘も同時進行で進めていく構えだ。
来る1月のアジアカップは豪州にとって、李忠成のあの芸術的ボレーの一閃で沈められた4年前の雪辱の機会だ。しかも、今回は自国開催ということもあって、日本が思っている以上に、豪州のモチベーションは高い。
日本5回目の「アジア王者」への道のりには、豪州という難敵が必ずや立ちはだかる?そのことは、きちんと覚悟しておいた方が良いのかもしれない。
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