京都に感動していたフォルラン
――フォルラン選手が加入しておよそ4ヶ月が経ちました(取材は6月24日に実施)。一言で表現すると、フォルラン選手はどんな方ですか?
「根は紳士で真面目ですが、決してカタブツではなく、人をイジるのが好きです。僕もイジられますが、他の人をイジっているのもよく見ます。最初は、うちの若い選手もさすがにいきなりディエゴをイジれなかったと思いますが、最近ではそういう関係も見られます」
――スター選手にありがちな、“壁”のようなものは一切ないようですね。
「壁はないですね。自分の中できっちりしてほしい部分や自分が求める最低限のことは言いますが、それは壁ではなく、サッカーに向き合う彼の姿勢だと思います」
――ガンジーさんはどのようなイジられ方をしますか?
「ディエゴに伝えなければならないことがあって彼に近寄ると、『もういいから』と言って突き放してきます。まだ何も言っていないのに(笑)。パンチを入れてきたり、そういったコミュニケーションですね」
――以前、フォルラン選手と一緒に京都に行かれていました。プライベートでも時間を共にすることは多いのですか?
「彼は英語も話せるし、基本的には自分一人で何でもできます。ただ京都に行った時は、ディエゴのお姉さんも日本にいらっしゃっていました。それで車椅子であちこち回るということだったので、少し心配なことがあり一緒に行動しました」
――京都についてフォルラン選手は何と言っていましたか?
「素晴らしい、の一言でした。桜の写真をたくさん撮っていました。あと、数年ぶりにマクドナルドを食べていました。金閣寺を出て桜を見て、ちょうどお昼時だったのでマクドナルドに立ち寄って」
――フォルラン選手がマクドナルドに行ったんですか?
「そうなんですよ。本人は食事にすごく気を遣っていて、3・4年ぶりだったそうなんですが、家族もいてお腹が減ったということでマクドナルドに入りました。そしたら女性の学生さんが話しかけてきてくれましたね。『生フォルランや?』とか言って(笑)。人が集まって危険な場合は別ですが、ディエゴは基本的にそういったファンサービスを断りません」