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バーゼル辛勝も、柿谷は右WGで印象残らず。3戦3ポジション起用で“右肩下がり”。CL出場へ8月残り2戦が正念場

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

第4節から“右肩下がり”。前節の追試は不合格

 柿谷は、途中出場して1ゴール1アシストを決めた第4節チューリッヒ戦ではトップ下からスタートしてセンターフォワードへ。第5節ではセンターフォワードでフル出場。

 そして、この試合では右ウイングと、3試合で3つのポジションで起用されており、パウロ・ソウザ監督は様々な形で実験をしている段階と言えるだろう。

 トップ下では、ドリブルで突破を図り、味方とのパス交換で初ゴールを記録。センターフォワードでは、DFラインの裏を突く動きでゴールを狙いながら、サイドに流れてチャンスメイクして1アシストを記録している。

 そして、右ウイングでのプレーとなったこの試合では、右サイドバックのデゲンが高い位置を取ることよって、サイドに張るのではなく中央のスペースに進入する動きを見せていた。

 これがチームとしてのゲームプランや監督の指示なのか、柿谷の“エゴ”だったのかは分からないが、機能していたとは言えないものだった。決定機以前にボールに触る機会も少なく、チームプレーに絡むことも無かった。

 さらに、守備でも貢献するシーンは無く、後半9分にマティアス・デルガドと交代でベンチへ。合計約55分の出場時間で“空気”となっていたと言っても言い過ぎではないだろう。第4節から“右肩下がり”。前節の追試という意味では、不合格だった。

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