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「大きな課題を背負っている」。早くも手腕が問われるファン・ハール。わずか1敗で一転したマンU現地評

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Getty Images

モイーズ前体制を引き合いにだして警鐘も

「大きな課題を背負っている」。早くも手腕が問われるファン・ハール。わずか1敗で一転したマンU現地評
ルイス・ファン・ハール監督は今後1週間で軌道修正を図れるか【写真:Getty Images】

 一方、シアラー氏はユナイテッドが今夏の移籍市場でリーグ最少の主力2選手のみの補強に留まっている事について、こう注意を促した

「ユナイテッドは少なくともあと3人、ワールドクラスの選手を補強する必要がある。今季4位以内ないし優勝争いするのであれば、大金をはたいてでもトップレベルの選手を獲得しなければならない。状況は移籍市場ギリギリに選手を補強した昨季と似ている」

 ファン・ハール監督は試合のプログラムで、「私は今のチームに満足している」と述べていたが、試合後にコメントが一転し、「私はどのポジションの選手を必要としているか分かっている」と補強が十分でないことを示唆。

「(プレシーズンに)我々は大きな自信を築いたが、この結果によりそれが打ち砕かれた」と嘆いた。

 一方、プレシーズンの6戦全試合に途中出場していた香川が公式戦になって出場しなかったことは、香川の今後の立場をいっそう危ういものにしている。

 ユナイテッドの次なる試合は24日に行われるアウェーのサンダーランド戦となるが、一部メディアはまさかの敗戦に早くもデイビッド・モイーズ前体制を引き合いにだし、警鐘を鳴らしている。

 今回の試合では、3-4-1-2の布陣が時として5-2-3となり、後塵を拝する危険性があることが浮き彫りとなった。ファン・ハールは今後1週間で軌道修正を図れるか。改めてその手腕が問われている。

【了】

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