浦和レッズレディースが首位をキープしてきたなでしこリーグだが、レギュラーシリーズ最終節を控えて、上位陣の差はほとんどなくなった。
レギュラーシリーズという言葉にピンとこない方もいると思うので、これについて説明したい。
今シーズンのなでしこリーグは、レギュラーシリーズとエキサイティングシリーズという2ステージ制を採用している。
まず、全10チームがホーム&アウェイの総当たりで戦い順位を決定する。その結果を受けて上位6チームと下位4チームに分かれて、グループ内でホーム&アウェイの総当たりを行う。
上位グループには優勝争いが、下位グループには残留争いがあり、リーグの最後まで緊張感のある試合が期待できる。
エキサイティングシリーズの1位が年間チャンピオンとなるが、レギュラーシリーズも全チームが総当たりで戦っており、1位となればリーグ優勝と同等の価値がある。またエキサイティングシリーズに臨む際、レギュラーシリーズの順位に応じて勝点が与えられることになっており、ただの順位決めではない。
レギュラーシリーズの首位争いは浦和レディース、日テレ・ベレーザ、岡山湯郷Belle、アルビレックス新潟レディースの4チームに絞られた。4位の新潟レディースは勝てば浦和レディースに勝点で並ぶが、得失点の関係で不利だ。
最終節で浦和レディースが勝てばそのままトップで終えるが、対戦相手はINAC神戸レオネッサ。未だに調子の上がらないディフェンディングチャンピオンだが、目の前で相手が歓喜する姿は見たくないはず。簡単な試合にはならないと思われる。
2位・ベレーザと3位・湯郷は16日に試合があり、浦和レディースはライバルの結果を知った状態で17日の試合に臨むことになる。16日にどちらも敗れれば首位はほぼ確定するが、果たしてレギュラーシリーズはどのような結末を迎えるだろうか。
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