ドイツでは重要なトピックとなっている3バック
ペップ・グアルディオラはなぜ3バックに取り組んでいるのだろうか。
2014年8月13日、ドルトムントにてスーパーカップが行なわれた。バイエルン・ミュンヘンは0-2でボルシア・ドルトムントに敗れている。バイエルンは3バックでこの試合に臨んだ。
ペップ・バイエルンが新シーズンを、3バックを採用して戦うであろうことは、既にドイツ国内では重要なトピックの一つとなっている。スポーツ専門誌のSportBildは特集を組み、Kickerはバイエルンの来季の予想布陣を、3バックをもとにして描いた。
7月に行なわれたミニ・トーナメント、テレコム・カップに始まり、少し遡れば昨季のドイツ・カップ決勝から、ペップが3バックに取り組んでいることを見ると、確かに今季から本格的に導入しようと考えているのは間違いない。
かと言って、2014年7月28日付のKicker誌に残されたペップの言葉を見れば、4バックを放棄してしまった訳でもないようだ。4バックと3バック、どちらを主として戦うのか、バランスよくどちらも採用しながら戦うのかは、今のところシーズンが始まってフタを開けてみなければ分からない。
しかしなぜ、ペップは3バックという実験を始めたのだろうか。昨季はブンデスリーガを史上最速で制覇し、ドイツ・カップも勝ち穫って国内で2冠に輝いている。欧州チャンピオンズリーグも準決勝まで駒を進めた。
CLのタイトルこそ取り逃がしたものの、就任1年目であることを考えれば、十分な結果である。
少し穿った見方かもしれないが、商業的な色合いの強かったアメリカ遠征を除くテレコム・カップからの3戦を、一貫して3バックに取り組んだのか、たまたまその3戦に3バックを試したのかは、気になるところである。