相手DFラインの裏を狙う柿谷にパスを供給
バーゼルに加入して約1ヵ月、出場3試合目で初スタメンのチャンスを得た柿谷曜一朗だったが、自身もチームも無得点に終わり今季初の敗戦を喫するなど結果を残すにはいたらなかった。
柿谷の1ゴール1アシストもあって4-1で快勝を収めたホームでの第4節チューリッヒ戦から中4日。バーゼルは、ホームでの第5節ザンクト・ガレン戦で前節の4-2-3-1から3-4-2-1のシステムに変更してスタート。選手も4人を変更し、柿谷はセンターフォワードの位置に入った。
GK:トーマシュ・ヴァツリーク
CB:ファビアン・シェア、タウラント・ジャカ、マレク・スヒー
WB:(右)デルリス・ゴンサレス、(左)ナセル・アリジ
CH:セレイ・ディエ、ファビアン・フライ
トップ下:ルカ・ズッフィ、マティアス・デルガド
FW:柿谷曜一朗
開幕4連勝で首位に立つ5連覇王者バーゼルは、ホームということもあって圧倒的有利な立場。パウロ・ソウザ監督は、ポールを支配してチャンスを多く作り、いかに得点につなげていくかを考えていたはず。
対するザンクト・ガレンは、4試合で1勝2分け1敗の勝ち点5で7位。昨季の最終順位も7位で完全に挑戦者の立場。ジェフ・サイベーネ監督は、いかに失点を抑えて少ないチャンスをものにするかをポイントとしていたはずだ。
実際に試合も立ち上がりからバーゼルがボールを支配。相手DFラインの裏を狙う動きを続ける柿谷に対してチームの全員が目を配り、パスを供給する姿勢を見せてチャンスを伺う。しかし、最後のところで噛み合わず決定的なチャンスを作り出すことが出来ない。
一方でザンクト・ガレンは、11人全員が高い守備意識を持ちバーゼルに得点を許さず、相手のフラストレーションが溜まる展開に持ち込んだ。
そして、前半40分にバーゼルは守備陣が甘い対応を犯して失点。さらに同44分、DFラインからのビルドアップでの中途半端なパスを奪われてカウンターから2失点目。
ともに集中力が欠けていた隙を突かれてアルベルト・ブニャクに2得点を決められ0-2で前半を折り返した。